就活備忘録
就活をするにあたってもっと先輩方の話を聞く機会があったらもっとスケジュール感覚が事前にわかったなぁと思ったので参考程度に僕自身の就活記録を残してみます。
あくまでも一学生の就活記録であって「こうするのが正しい」というものではないので「参考になることがあったらラッキー」くらいの気持ちで読んでください。
あと業界によってまったく異なってくるであろう点も注意。
以下に書いてあることはSI業界(の一部)の話です。
3年生 6月
学内で就活セミナー(インターンシップ講座?)みたいなのが開かれ始めたのでそろそろ動かないといけないのかなぁと思いつつとりあえずマイナビに登録してどんな企業があるのか眺め始める。
マイナビ・リクナビの合同企業説明会もこの頃からあったような。
3年生 7〜8月
大企業のインターンに行くと意識高い人とか情強な人たちが集まってそうで怖いなぁ(偏見)と思い中小SIer2社のインターンに申し込む。エントリーシートを書く必要もなかったのでとても楽だったけど1週間*2の交通費はけっこう痛い。大企業のインターンだと交通費出るところもあるみたいだしダメ元でいいので受けてみるといいんじゃないかと思います。
片方の企業はそのまま選考に進ませてくれて筆記試験に合格。夏以降に面接をやるという話を聞いたが現在(これ書いてる時)まで音沙汰なし。
3年生 9〜2月
インターンに行った2社の内選考に進んでいない方をいたく気に入ってしまい「ここに行ければいいや」と考え追加のインターンに参加する以外は特に就活らしいアクションは取らず。
3年生 3月
1日に(経団連スケジュール的に)就活解禁。この頃までに「都内で働きたいし二度と就活したくないから福利厚生が手厚くて到底潰れなさそうな大企業がいいな」と考え始め前述のインターン2社に行く気が完全に消える。熱い手のひら返し。
福利厚生の手厚いSIerとなると複数の人から「某社はいいぞ」と聞いていたのでグループ会社に雑にエントリーしまくる。他にもいろんな企業があったけどキラキラした社風が苦手なので結果的にお堅め企業ばかりエントリー。
エントリーした企業はだいたい20社前後(実際にESを出したのは半分以下)。
この時期は説明会にたくさん参加していました。
余談ですが解禁直後の就活サイトは大変に混みあいまともに繋がらないので開幕凸せずともおとなしく寝て、朝アクセスすればいいと思います。福男じゃあるまいし。
4年生 4月
ゼミも授業も始まりくそ忙しくなる。受けた企業の多くがこの時期から選考開始。
30日までに7社受けて第一志望を含む4社からお祈りをくらい焦り始める。同期のうち早い人はこの時点で内定をもらい就活を終えている人もいたけれど僕の場合は無い内定。つらい。
完全に自信喪失しメンタルが腐り始める。
4年生 5月
ゴールデンウィークに入り久しぶりの何もない連休(ゼミの都合で春休みなんてものはなかった)。中学同期と東京で飲んでそのまま友人宅でモンハン2ndGをやりまくって童心に帰る。これが思いのほかいい息抜きになって明けてからは4社受けて2社から内定をもらい1社最終面接に進む。人と話すのって大事。無事に繰り上がり第一志望(当初の第二志望)から内定をもらえたので26日に就活終了。
余談ですがこの頃はGWと略すとグループワークとしか理解できなかった。
大雑把にまとめると
- 3年の7月~2月 → 業界研究・マイナビ等の合同説明会
- 3年の3月 → エントリー開始・企業説明会
- 4年の4月~6月 → 選考
といったところでしょうか。
結果的に全部で8社受けて2社内定、4社お祈りでした(推薦なので残りの2社は途中で辞退)。
完全に私見ですがIT業界は経団連のスケジュールガン無視で早いうちから採用始めてさっさと締め切っちゃうところが多いんじゃないかと思います(6月以降とかもはや大手は受け付けてすらいない)。
グループディスカッションとかに参加すると金融とか文系分野とかいろんなところから人が来ているのでその人たちの話を聞いてみるのもおもしろいです。
本業は金融系と言っていた学生さんは4月にESを書いて5月が空白の時間、6月から一斉に30社くらい受けるとか言っていました。しかもES全部手書きなんだとか。体力お化けですね。とてもまねできません。
以降はやってる間に思ったこと・やっといた方がいいと思われること等を雑に挙げていきます。
業界研究~エントリー
- 就活サイトはマイナビとリクナビだけでいいと思います。どちらかにしか載ってない企業もあるので注意。キャリタスは一度も使わず途中で退会しました
- 就活サイト以外にもmanabaとか7A棟2階の掲示板とかに求人票が貼られるのでそれを見るのもありかも。推薦を使いたい場合は求人票がなくても先生に問い合わせると取り寄せてくれることも(お世話になりました)
- 行きたいところが決まってる場合はがんがん推薦使っていくといいと思います。学類あたりの人数制限がある企業もありますが基本的にはGPA関係なく推薦書出してくれます(ただし内定辞退できないので行使は慎重に)
- 4年春は就活とゼミ、秋は卒論で授業に時間を割けないのでできる限り3年までで単位を取り切っておくと幸せになれます(つらい)
- エントリーする企業・受ける企業の数は人によって違うと思いますが僕の場合は前者20、後者10くらいです。都会の人は倍以上の人も普通にいますが焦らなくていいと思います。つくばの民は交通費がつらいので。
- エントリーすると各企業の採用マイページへのログインID・パスワードが送られてくる形式が多く、採用マイページに会社の情報とかがわかりやすくまとめられているのでちょっとでも興味あるなら雑にエントリーしておくと吉
- エントリーした企業の数に応じてどかどかとメールが届くようになるので普段からメールを使っている人は就活用に新しくメアドを作った方がいいかも
説明会~ES
- 会社によって全く違うみたいですが僕の場合は説明会も含めすべてスーツでした。「服装自由」に惑わされてはいけない。
かと思えば一度もスーツ着てないと言ってる友人もいました - さすがIT業界、ESはウェブフォームから記入するタイプが多く一度も手書きしませんでした。1社だけPDFでフォーマットを投げてきた企業があって「絶対に手書きしねえ」という強い意志のもとPhotoshopでごりごりPDFに書き込んだこともありましたが問題ありませんでした。最終面接まで進んでいます。
- ハッカソンとかで結果を残してると書く内容が増やせますがそうでない人は基本情報あたり取っておくと資格欄に書けることが増えます
- TOEICが必須の企業には遭遇しませんでしたが点数記入欄の設けられているESはいくつか見かけたので取っておくと加点されるかも
- 余談ですが僕みたいな「ぶっちゃけどこでもいい」くらいのノリで就活してる人が最も苦しむのは志望動機を考えるところだと思います
適性検査
- 適性試験対策、やって損はないと思うけどSPI以外にもかなり種類があるのでやるならみん就で事前に受ける企業で課される試験の種類を調べておく必要がある(あたりまえだけど企業からは公表されない)し、対策する時間を取りたかったらかなり早い段階で受ける企業を決めておく必要があるので特に対策する必要はないような気がします
- 大半の試験は難易度の差こそあれ何度か遭遇すれば慣れますが、TALの図形配置問題だけは事前に内容を知っておいた方がいいかと。本当にどうすれば正解なのかわからないけどおおよそこのリンクの内容通りにやっておけば落とされることはないです(なかった)。要は人物っぽい絵を作れればOKっぽいですね(僕は人物が右を向いているような配置にしました)
- テストセンターに出向いて受けるタイプのものもありますが茨城は水戸だけだったような気がするので東京まで行く必要がありますが3~4月はどこも予約でいっぱいになるのでなるべく早めに動きましょう。会場の予約がいっぱいでも企業は待ってくれません
- 一度テストセンターで受けてしまえば別の企業から同種の試験を課せられたときに特にペナルティなく結果を使いまわすことができます。ただし試験結果は通知されないので試験後の手ごたえで判断することになります
グループワーク
- 3回経験しましたがそのうちの2回が与えられた資料に基づき3案のうちから1つを選んで提案するというものでした
- 到底与えられた時間では読み切れない資料の分量なので時計を見つつ要点だけを抑えていく必要があります
- 企業によるとは思いますがフィードバックを聞く限り「意見が資料に基づいていること」「選んだ案のデメリットを踏まえてそれを補う改善策を提案できること」「グループ内で選ばれなかった案についても選ばなかった理由を議論すること」等を踏まえていると加点されるみたいです。特にリーダーシップを発揮する必要はありません
- 余談ですが残りの1回は60歳くらいの人事の方から「人はなんのために働くのか(金のためは除く)」みたいなテーマを与えられて完全フリーディスカッションかつ「自己実現」「社会貢献」みたいなワードがばんばん出てきて「うへぇ」となったのでうんうん相槌を打っていたら落とされました
- 協調性の高いメンバーが集まるとけっこう楽しいです
面接
- 当たり前のようですが何社でも受けられるのでまずは志望度の低い企業から受けていくことをおすすめします。可能であれば本命の前に二次面接くらいまで受けておくといいと思います(一次は緩め、二次は堅めのところが多いような)
コミュ力高めの人はぶっつけ本番でもOK - 説明会で「上流から下流まで幅広い工程をやってる」って言ってる企業でも機会があったら社員の人に「実際のところどうなの?」と聞いてみるといいと思います。二次面接の最中に「いや、うちは下流ばっかりだから…」みたいなことを言われて落とされたことがあります
- 同じく会社によって全く違うと思いますが面接で聞かれることは「志望動機」「学生時代に力を入れたこと」等ESの内容とほぼ同じところが多かったです。少し深堀りされるかも。変わり種だと「自分の強みと弱み(とその克服方法)」「興味のある事業分野とそこでどのように自分の能力を活かせると思うか」「SEに必要な能力を3つ挙げるとしたら」とか。
- 面接の日程調整や選考結果の連絡が電話なうえに非通知な企業もあるので電話の非通知着拒設定は解除しておき、非通知からの着信も出るようにした方がいいと思われます
- 面接の最後の逆質問は毎回ありました。特に思いつかなかったら「入社までにどういったことを勉強・準備して備えておくとよいですか?」みたいなことを聞いておけばいいと思います。なにも聞かないのは試さなかったからわからないけどもしかしたら好印象ではないかも
ざっと思い浮かんだのがこれくらいしかないので「こういうのが知りたい」とか「これはどうやってた?」みたいなのがあったらここのコメントでもTwitterのDMでも送っていただければお答えしますのでお気軽にご連絡ください。
あと先述のみん就、掲示板とか覗いて動向を見る分にはいいと思いますが書き込みはしない方がいいんじゃないかなぁと個人的には思います。
できる限り最短コースでサクッと片付けるとお金も時間も節約できて大変お得です。
あまり構えすぎず雑にやっていきましょう。
余談ですがこの記事の総文字数は就活中に書いたESの総文字数よりはるかに多いです。
(2017/05/28 追記)
企業の情報を見るときはどうしても各企業のサイトを見がちですがあえて転職サイト等で辞めていった人たちの声を見てみるのも参考になります。